母子家庭の保険は何に加入した方がいい?

母子家庭になると、出費はすべて自分の収入でまかなう必要があります。賃貸に住むのであれば、まず家賃、そして生活するには食費や光熱費、衣服、子供の教育費など、様々な費用がかかってきます。

こういった出費は必ず発生するものですが、自分で決められるものがあります。それは保険です。

保険はいざというときのための備えですが、健康保険といった国民なら誰でも加入する保険だけではなく、病気になった時や怪我をした時など、かかる医療に対する費用を負担してくれる保険があります。

母子家庭によっては、収入の少ない母親や病気がちの母親もいますよね。いざというとき備えがあると、子供は大人になるまで安心して学校に通わせることが出来ます。

また、母親が入院したときも収入に困らず生活できる保険もあります。もし万が一、母親が病気や怪我で入院したり、あるいは不幸にも母親が亡くなったりした場合でも、子供が生活できる保障があれば安心ですよね。

さらに、母親だけでなく子供のための保険も大事でしょう。子供が幼いうちは健康保険に加入していれば、ある程度の保障を受けられますし、医療費の負担も少なくて済みますが、成長したときのことを考えると、相応の保険に入っておきたいですよね。

ただ保険には沢山の種類があり、どの保険に加入したらいいのか、誰しも迷うことでしょう。

よく言われるのは、その人にとって必要な保障がある保険を選ぶ、というものですが、どんな保障が自分に必要なのか、完全にわかっている人は少ないのではないでしょうか?

そこでここでは、母子家庭の方が加入すべき保険は何か、あるいは加入した方がいい保険は何か、考えてみたいと思います。

目次

母子家庭は最初に死亡保険に加入すべき

まず一番最初に加入すべき保険は、死亡保険です。

死亡保険というのは、母親が亡くなったとき、残された子供の生活を保障してくれる保険になります。

母親によっては病気がちや高齢な人もいるため、子供が学校に通っている途中で母親を亡くしてしまうことがあります。また、事故に合う可能性もないとは言い切れません。

もし不幸にも母親が亡くなってしまったとき、子供は1人で生きていかなければなりません。子供は仕事で働いてはいけない決まりになっているため、生活費をどこからかもらわなくてはいけません。

死亡保険は加入している人、つまり被保険者である母親が亡くなると残された子供がもらえる保険であり、母親の葬式代や教育費、生活費も保障してくれます。

保険料、保障額は保険会社によって幅がありますが、平均的な相場は、月々支払う保険料は月1,000円、受け取れる金額は総合1000万円ほどです。

保障額を増やしたいのであれば、毎月支払う保険料を増やすことになりますが、これは収入との兼ね合いでしょう。

母子家庭では医療保険にも加入しておきたい

母子家庭では、万が一のときに備えて医療保険への加入がおすすめです。それは、医療保険は病気や入院関連による保障をしてくれるからです。

母子家庭は子供と一緒に暮らしているのが母親だけのため、色々と大変です。もし母親が倒れてしまったらどうしていいか分からなくなりますよね。

私も母親が何かあったとき突然焦ることがありました。家事は誰かするのか困ることもありました。もしこれが幼い子供だったら今すぐに食べていく方法や学校はどうするのか考えてしまいますよね。

医療保険の保障範囲は幅広いことから、保険料は死亡保険と比べて一般的に高くなります。

どのような保障を選ぶのか、特約はどうするのかで保険料は大きく変わりますが、保険料は月30,000円、入院1日の場合1日5,000円から10,000円が平均の保障額です。

母子家庭ではがん保険はどうする?

保険の中でも迷うことが多いのが、がん保険でしょう。

がんは三大疾病のひとつであり、日本人がかかりやすい病気というのはよく言われていますよね。実際そうなので、できればがん保険に入っておきたいところですが、ネックは保険料でしょう。

死亡保険はもとより、医療保険などと比べても保険料は高くなっており、その保障内容からすれば仕方がないところですが、それでもかなりの出費でしょう。

もし万が一がんで入院することなどになれば、医療費は相当な額になりますから、そのための備えとしては十分なのですが、経済的に苦しい母子家庭では加入のハードルはかなり高くなってしまいます。

がん保険は、病気がちの母親がいる母子家庭なら加入しておいた方がいいかもしれませんが、死亡保険のように絶対というわけではありません。それは、医療保険である程度備えることができるからです。

確かに母親ががん発症した場合、50万円や100万円などの大きな金額は受け取れますが、母親が健康だったり他の制度に入っていたりすれば、あまり必要とはしません。

もしがん保険に加入するのであれば、一時金を主体とし、入院保証や休業保証などは低くすれば、保険料を抑えることができます。

しかし、経済的の余裕がない母子家庭の場合は、がん保険よりも保証の範囲が広い医療保険を優先するのがおすすめです。

母子家庭では学資保険も入っておきたい

学資保険は、子供の将来の備えとして加入しておきたい保険です。がん保険よりも学資保険を優先して加入するのをおすすめします。

それは、子供の教育費の負担はとても大きく、母子家庭の多くは生活を圧迫することになるからです。

小学校、中学校は公立に行けばそれほど学費はかかりませんが、高校から先はそういうわけにはいきません。どうしてもまとまったお金が必要になります。もし大学に進学したいとなれば、国立であっても入学金、授業料はかなりの金額です。

学資保険はどの保険会社でも加入プランの種類はそれほど多くはありません。保険料を毎月支払うか、年1回か、あるいは全額前納するか、といったパターンがあり、一般的に18歳が満期で、中学卒業時にお祝い金がもらえる、といった内容です。

保険料を月払いにした場合、10,000円が平均の支払額、保証金額は平均200万円です。

学資保険で気を付けなければいけないことは、子供が沢山いると月の支払額も大きくなることです。生活に支障が出る場合は、貯蓄や奨学金を上手く活用すると良いです。

母子家庭におすすめの保険とは

母子家庭にとって、保険は生活を守ってくれる大切なパートナーです。しかし、どの保険が自分たちに合っているのかを見つけるのは難しいですよね。そこでここでは、母子家庭に特におすすめの保険商品を紹介し、それぞれの特徴と評価を比較してみます。

保険商品の特徴と評価

まず母子家庭におすすめの保険としては、ライフネット生命のがん保険、「ダブルエール」があります。もしがんになった場合、治療・収入の両面で幅広く保障してくれる保険で、母子家庭にとっては大きな安心材料となります。特に母親ががんになった場合、子どもの生活を守るための経済的な支えとなります。

次に、SOMPOケアの「介護保険サービス」も、母子家庭では注目しておきたい保険です。母親が高齢になったとき、または急な病気やケガで介護が必要になったとき、この保険が大きな助けとなります。介護サービスの利用料金を補償するだけでなく、介護に関する相談やアドバイスも受けられるのが特徴です。

また、アフラックの「こども保険」もおすすめです。こども保険というのは正式には「夢みるこどもの学資保険」といい、こどもの入学や進学に合わせて祝金や満期保険金が受け取ることができる保険です。子どもの将来を見据えた保険選びには最適な商品と言えるでしょう。

各保険商品の料金比較

それぞれの保険商品の料金を比較してみましょう。まず、「ライフネット生命」の「がん保険」は、月々の保険料が約3,000円からとなっています。これは、がん治療の高額な医療費を考えると、非常にリーズナブルな価格設定と言えます。

次に、「SOMPOケア」の「介護保険」は、月々の保険料が約5,000円からとなっています。介護が必要になった場合の経済的な負担を考えると、この保険料は十分に価値があると言えるでしょう。

「アフラック」の「こども保険」は、学資保険のため、月々の保険料は高くなっていますが、子供の将来のための積立金と考えれば利率も良く、確実な方法です。

各保険の保険料はその保障内容とバランスを考えて設定されていることがわかります。

保険は未来のリスクから自分たちを守ってくれます。母子家庭にとって安心した生活を送るためには、自分たちに合った保険を選ぶことが第一です。

保険加入の手続き方法

保険に加入するための手続きは、初めての方にとっては少し難しく感じるかもしれません。しかし一歩一歩進めていけば、それほど複雑なものではありません。ここでは、保険加入の手続き方法をわかりやすく説明します。

保険加入の手順

まず保険に加入する前に、自分にはどのような保障が必要になるかを明確にします。これは、家族構成と自分の生活状況や健康状態、将来の予測などを考えて決めます。この時、必要な保障は生活が進むにつれて変わる可能性があるので、現時点から3~5年先くらいまで見ておくとよいでしょう。/p>

次に、自分のニーズに合った保険を選びます。これは、インターネットや保険会社のパンフレットなどを利用して、各保険の特徴や料金、評価などを比較して行います。

保険を選んだら、保険会社に申し込みをします。申し込み方法は、直接保険会社に行って申し込むこともできますが、今はほとんどがインターネットでの申し込みを受け付けているので、時間や手間を省きたいのなら、ネットでの申し込みが便利でしょう。ただしその際は、自分の個人情報や健康状態に関する情報を入力する必要があります。

申し込みが終わったら、あとは保険会社からの連絡を待ちましょう。これは、保険会社が自分の情報を確認し、保険の加入を承認するまでの時間です。承認されたら保険料の支払いを開始し、保険がスタートします。

必要な書類と情報

保険に加入するには、いくつかの書類と情報が必要です。まず、自分の個人情報を記入した申込書が必要です。これは保険会社から提供されるもので、自分の名前や住所、連絡先などを記入します。

次に、自分の健康状態に関する質問の回答をします。これは保険会社がリスクを評価するためのもので、過去の病歴や現在の健康状態などを詳しく聞かれますので、間違いがないように、そして正しい回答を記入します。

最後に保険料の支払い方法を決めます。ほとんどの保険会社では、銀行口座からの引き落とし、クレジットカード払いなどから選択することになっているので、自分に合った方法を選びましょう。

以上が保険に加入するための基本的な手続きです。初めての方でもひとつづつ順番に進めていくことで、スムーズに保険に加入することができます。

保険の選び方に関する具体的なアドバイス

自分の生活状況や家族構成、必要な保障に合った保険を選ぶのが最も重要であることはわかっていても、では、どの保険が自分に合っているのか、判断するのはなかなか難しいものがあります。そこでここでは、具体的にはどのようにして保険を選んだらいいか、解説していきます。

保険選びのチェックリスト

保険選びの際には、以下のポイントをチェックリストとして確認してみてください。

1. 保障内容: 病気の種類や入院など、保険の対象になっている範囲を正確に把握しましょう。例えば、病気やケガ、がん、介護など、自分が必要とする保障が対象になっているか、パンフレットなどを見てみましょう。

2. 保険料: 自分が毎月支払える範囲におさまっているか、確認します。保険料が高すぎて支払いが困難な保険は保険料が払えなくなる恐れがあり、適切な選択とは言えないからです。

3. 保険会社の信頼性: 様々な相談や保障請求時の対応、実際に支払われる金額が契約と差異がないかなど、信頼できる保険会社であるかどうか、確認します。調べ方としては、インターネット上にある保険会社の評判や評価、対応などの閲覧が簡単で手早く、おすすめです。

保険選びでよくある失敗とその対策

保険選びでよくある失敗の一つに、保険料の安さだけで保険を選んでしまうことがあります。保険料が安いからといって、その保険が自分に合っているとは限りません。保障内容が不十分であれば、いざというときに困ってしまいますよね。

また、保険の加入条件を十分に理解せずに加入してしまうのもよくある失敗です。例えば、健康状態によっては加入できない場合や、特定の病気が保障から除外されている場合など、細かな条件の確認は必須です。

こういった失敗を避けるには、繰り返しになりますが、保障内容や加入条件、保険会社の信頼性などをしっかりと確認する以外に手はありません。そういった確認をしなければ、自分のニーズに合った保険を選ぶことは不可能です

ただし、保険というのは非常に複雑で保障される条件も細かくて様々です。そのため、保険の素人である私たちにとっては、すべてを完璧に理解するのは簡単ではないのも事実です。そこで、もし少しでもわからないことがあればそのままにせず、保険会社の担当者や保険の総合窓口など、保険のプロフェッショナルに相談してみましょう。

保険を更新、変更する際の注意点

保険は加入したら終わりではありません。生活状況や健康状態の変化に合わせて更新や変更をする必要があります。ここでは、保険の更新方法と注意点、保険の変更や解約について説明します。

保険の更新方法と注意点

保険の更新は保険期間が終了する前に行わなくてはなりません。更新の方法は保険会社によって異なりますが、一般的には保険会社からの通知を受け取った後、指定の手続きを行うことで、更新されます。

更新の際には、自分の生活状況や健康状態が変わっていないか、十分に確認しましょう。例えば、新たに病気を患ったり、家族構成が変わったりした場合、保障内容を見直す必要があります。

更新や変更時に保険料が上がることがありますので、その点もよく確認しておきましょう。保険料が払えなくなると保険が無効になることもあるので、注意が必要です。

保険の変更、解約

保険の変更は、保障内容を見直したいときや、保険料を下げたいときなどに行います。変更の方法は保険会社によりますが、多くの場合、保険会社に連絡をして必要な手続きを行うことで変更が可能です。

保険の解約は、保険が必要なくなったときや他の保険に切り替えたいときなどに行います。解約の方法も保険会社によりますが、通常は保険会社に連絡をして、解約申請を行います。

ただし、保険によっては解約すると解約金が発生することがありますので、その点も確認しておくことが大切です。また、当然ですが解約後は保障がなくなります。そのため、新たな保険に加入する必要があります。

保険料の計算方法と支払い方法

保険料は、保険に加入するための費用であり、その計算方法や支払い方法は保険会社や保険商品によって異なります。ここでは、保険料の計算方法と節約の仕方、保険料の支払い方法と注意点について、解説します。

保険料の計算方法と節約の仕方

保険料の計算は保険会社が定める基準に基づいて行われます。基本的には、保障内容や保険期間、加入者の年齢や健康状態などを元に算出されます。

保険料を節約するためには、まず、必要な保障だけを選ぶことです。不必要な保障を含むと保険料が高くなるため、自分のニーズに合った保障だけを選ぶようにします。

実は、これができている人は少なく、心配だからと実際にはそれほど必要のない保障を加えているケースが非常に多く見られます。正直なところ、心配は尽きないでしょう。でもだからといって、万が一の可能性もないような保障を選ぶのは賢い方法とは言えません。

保険会社や保険商品を比較することも、保険料の節約には効果があります。同じような保障内容でも、保険会社や保険商品によって保険料は異なるからです。複数の保険会社や保険商品を比較して、最もコストパフォーマンスの良いものを選びましょう。

保険料の支払い方法と注意点

繰り返しになりますが、保険料の支払い方法としては、保険会社によりますが、一般的には銀行口座からの引き落としやクレジットカード払いなどがあります。自分の経済状況やライフスタイルに合った方法を選ぶことが大切です。

保険料の支払いに関する注意点としては、支払いを忘れないことが挙げられます。保険料の支払いを怠ると保険が無効になることがあるからです。また、支払いが困難になった場合は、早めに保険会社に相談しましょう。保障の範囲を変えたり、場合によっては保険を変える必要があるからです。

母子家庭で加入する保険、迷ったら相談所を利用

どの保険に入ったらいいか分からない場合は、加入すべき保険の優先度をつけてみてください。特に死亡保険や医療保険は、保障の範囲も広くなっています。

がん保険はがんのみの対象になりますが、医療保険は医療全般が対象になります。

保険は万が一のときのためであり、生活に支障が出てしまい借金をしてまで入るものではありません

大事なのは母親が生きていること、健康なこと、子供が学校に安心していけること、子供が満足して生活出来ることですよね。保険に沢山入ると月々の出費も増えるため、本当に必要な保険は何か、しっかり考えてから加入しましょう。

経済的に余裕がある母子家庭であっても、母親が働くことができる時間は有限です。沢山働けば収入は増えるかもしれませんが、病気で働けなくなると収入はなくなっていまいます。

また、加入期間の途中で保険料が払えなくなってしまわないように、保険の残りの加入期間を調べておくのも大切なことです。

今はショッピングセンターなどに保険の相談所が設けられています。直接保険会社に相談すると、当然ですがそこの保険をすすめられるので、こういった相談所を利用するのも良い方法です。

保険の相談所は特定の保険会社と結びついているわけではないので、公平な判断をしてくれるのが一番のメリットです。個人個人の状況に合った保険や保障を提案してくれるので、保険選びに迷ったら、買い物に行った時に一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

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