母子家庭の年収はいくらくらいなのか、ご自身が母子家庭なら気になるところですよね。
母子家庭の平均的な年収は厚生労働省によると、243万円(平成28年度前項ひとり親世帯等調査結果報告書)となっています。
この金額は多いか少ないかは、住んでいる地域や、世帯人数、ご自身を取り巻く環境などで判断は分かれるところですが、父子家庭の平均年収420万円(同報告書)に比べると、明らかに少ないです。
そして平均が243万円ということは、それ以上の家庭もあれば以下の家庭もある、ということでしょう。多い人はどこに住んでどのような仕事や生活をしているのか、知りたくなりますよね。
また、生活費にどれくらいお金がかかっているのか、これも地域や環境で大きくかわりますが、やはり気になるところではないでしょうか。
そこで、実際の母子家庭の方の年収や生活費、加えて、預貯金、生活費を抑える工夫について調べてみました。
生活費の内訳:兵庫県在住、37歳、子供2人の母子家庭
主婦歴7年、子供は4歳男の子と、7歳小学1年生の女の子。
母子家庭歴は1年ほど、現在は養育費をもらって生活していますが、それ以前2年ほど離婚調停のため母子のみでの生活でしたが養育費はもらっていませんでした。
その間の生活はほぼ貯金の切り崩しです。
家は私の家族の持ち家で間取りは3KDK庭付きです。
仕事はパート社員として接客業をして1年ほどたちます。その他今はライター業を勉強中です。年収とその内訳
年収とその内訳
年収は120万円ほど、月収は約10万円です。
養育費は子供2人で8万円/月で、年金は免除対象となっています。
市からの手当てとして、児童手当は2人で2万円/月(一人当たり月1万円)、児童扶養手当5万円/月(今申請中、年収により変動あり・満額で5万円ほど)
預貯金
本人の預貯金は約50万円、その他子供の預貯金として一人約20万円
養育費の半分(4万円)は生活費として使用しています。
残りの半分は(4万円)はそれぞれ子供たちへの預貯金として貯蓄予定(一人当たり2万円ずつ/月)
児童手当は4か月分がまとめて入金されるのですが、ほとんど貯蓄にはまわらないです。
児童扶養手当が今後入金されるので、その分を預貯金に回していきたいと思っています。
生活費とその内訳
食費は約4万円 光熱費約1万円(夏場は平均6000円、家賃なし/家族の持ち家のため、交通費月5千円/自家用車
教育費 月500円から1500円(市からの補助金があるので小学校の給食費は免除されています)
医療費 月500円から2000円(ない月もある)(補助金もあるので月1500円以内に収まるようになっています。)
衣服 3か月ごとに約10000円(私の家族が購入してくれる場合もあるので、使わないときもある)
半年に一度、車検として2万円から3万円
動画サイト登録月約500円
税金は離婚するまでは旦那の支払いになっていたのでよくわからない。
来年度から支払いになるので未定
その他、家の修繕費などで年5万円ほどかかることもある
生活費をおさえる工夫
生活費を抑えるために工夫していることは、食品類を安い時にまとめて購入して作り置きや冷凍して使用することです。
衣服や子供のおもちゃなどについても正規の値段で購入せず、アウトレットやリサイクルショップで新品同様のものを購入しています。
電気代については子供がいたらなかなか抑える事は出来ないのであきらめていますが、エアコンの温度を抑える事で消費電力を少なくなるようにしています。
また、エアコンでなくホットカーペットやこたつを使用して消費電力を抑えています。
スマホは格安SIMに変えました。
生活費の内訳:千葉県在住、38歳、子供3人の母子家庭
38歳、4年前に離婚、子どもは3人。全て親権も養育権も取っております。
構成は小4男子、小2男子、5歳女児の3人です。3LDK分譲マンションにすんでいます。母子家庭歴四年、フリーランスで動画編集やWebライティング、Webデザイン、カメラマンなどをしています。
コロナ禍の影響もあり、仕事は在宅でできるように動画編集や、Webデザインなどのスクールを利用したりして勉強して今に至ります。
年収とその内訳
年収は250万円ほど。月に20万円位の収入です。養育費は1年で100万ほどいただいております。母子家庭がいただける手当は(児童扶養手当、児童育成手当、子ども手当)全てを合わせると年で100万円ほど頂いています。
預貯金
贅沢をしているわけではないのですが貯金はほとんど出来ておりません。予備費として20万円程は口座に入れるようにしております。預貯金全くできておりません。どうやって貯めればいいんでしょうか、全く分かりません。
生活費とその内訳
毎月かから費用についてですが、まず教育費が3人の子どもの塾や習い事を合わせて50,000円ほどです。
食費は月に30,000円を目安にしています。外食などの交際費は月に10,000円、医療費はかかりません。3人の子ども、私の医療保険と生命保険に月15000円ほど、光熱費は月によって差がありますが、電気、ガス、水道合わせて2万円、住宅ローンが8万円。医療費については、母子ともに医療費助成があるのでかかりません。衣服や靴については、毎月買う訳では無いですが春夏(半年)で合計すると5万円ほど、秋冬の半年で10万円くらい使っているのかなと思います。小学校も就学援助金を頂いているので、給食費などはかかりません。
生活費をおさえる工夫
住んでいる地域の使える助成は、なるべく利用させてもらえるように手続きをしています。生活費を抑えるための工夫は、なるべく電気をこまめに消したり、家でも暖かい服を着たりしています。家族みんなで節電、節水を心がけるようにしています。
子ども食堂の運営を手伝っていることもあり、食品やお米などを頂けることがあるので、そちらも活用しています。なるべく外食を避けて、家での食事も心がけています。フードロスをしないように買い物も買いすぎないように気を使っています。
生活費の内訳:大阪府在住、31歳、子供2人の母子家庭
大阪府在住31歳で5歳と小学一年の娘がいてます。UR住宅の2LDKに3人で住んでいます。
元夫の精神病&モラハラが原因で子どもが1歳と2歳の時に離婚しました。元夫が鬱病を発症し、仕事がままならなくなり、転職を繰り返していたので、生活費を補填するために私が借金もしました。
育休が終了する少し前に離婚したので、職場復帰する頃には、児童扶養手当なども受給できたので、なんとか生活は整えられたので良かったです。
年収と月収、その内訳
正社員でフルタイムで働いているので、年収は総支給で350万ほどはあります。月給は手取りで20万ほどです。児童扶養手当は毎月53000円を4ヶ月に1回と子ども手当を毎月2万を4ヶ月に1回まとめて受け取っています。
預貯金
学資保険は子ども1人に一万ずつかけています。基本的に生活費を除いた分は全て貯金に回すようにしています。預貯金はだいたい月々50,000円以上は貯金するようにしています。ボーナスや手当も貯金に回しているので年間100万くらいしてます。
生活費とその内訳
食費は毎月外食を含み30000万までに抑えるようにしています。光熱費は電気、水道、ガスをまとめて15000円ほどです。家賃は母子家庭なので手当がついて39000円です。交通費は休日に車に乗る程度なので、ガソリン代の5000円ほどです。教育費はまだ年齢が小さいこともあり、テキスト代のみでほぼかかっていません。交際費もコロナ禍なのでほぼありません。医療費は月にもよりますが、1回500円なので月かかっても1000円から2000円程です。衣服はSALEなどをしている時やボーナスが入った時にしか購入しないのですが、一回あたり使う金額は10,000円以内と決めています。税金は給料から天引きで毎月5000円ほどです。
生活費をおさえる工夫
生活費は、食費を基本的に切り詰めるようにしています。閉店間際を狙い半額商品を買うようにしたり、まとめ買いをなるべくすることで、余計なものをなるべく買わないようにするようにしています。また安い時に買って、冷凍することで食費を抑えるようにしています。あとは、ポイントをなるべく貯めるようにする事を、心掛ける事で無駄な買い物を防いでいます。お得な店も常にチェックするようにし少しでも節約を心がけることで生活費は抑えられています。
生活費の内訳:沖縄在住、27歳、子供1人の母子家庭
私(27)と息子(1)の二人暮らしです。
沖縄県の石垣市に住んでいます。今は元旦那が契約する一軒家に住んでいます。元々離婚前にリフォームをしており、3人で住む予定だったのですが離婚してしまったので私と息子が住ませてもらっています。
息子が一歳になる少し前に離婚をし、そこから一人で子育てをしています。仕事は知り合いの飲食店ではランチ営業を手伝っています。今後は正社員で働ける仕事を探して本格的に母子家庭として生活をしていきます。
年収とその内訳
年収は240万、月収は12万程度です。まだ仕事をしたばかりなので今後増える可能性もあります。
養育費は足りない生活費もいただいているので月5万もらい、ひとり親の手当が5万、子供手当が1万5千円支給されています。
預貯金
国の手当はできるだけ貯金する様にしています。子ども手当15000円は全て貯金に回してこの先子どもにかかる大きな出費の際に使いたいと考えています。
コロナ禍で子育て世代に支給された10万円の手当もすべて貯金しています。
生活費とその内訳
食費は3〜4万円、光熱費は電気代1万、ガス代6千円、水道代6千円を目標にしています。
家賃は9万円ですが元旦那が半分負担してくれています。
交際費、遊んだりするお金は2万円程度。教育費は3千円程度、3千円〜5千円程度のおもちゃを月に1つ程度息子に買ってあげれるようにしています。
私の衣服や化粧品などは2万円程度、ですが暖かい地域なので出来るだけ秋冬服は買わないようにはしています。
子どもが毎月病院に通わないといけないですが子ども医療で医療費はかかっていません。
ガソリン代などは月2万円程、電車がないので他の交通費はかかっていません。
実家が大阪にあるので3ヶ月に1回程度帰省をしています。その度に飛行機代や遊び代など5〜10万円程使います。
生活費をおさえる工夫
食費はチラシを見て安い日に安いものを買うようにしています。沖縄は野菜など高いので普通に買うとかなりお金がかかってしまいます。
日用品はAmazonや楽天などでスーパーセールの日に詰め替え用をまとめて買います。オムツなども安くてポイントが貯まるときに買うようにしています。化粧品なども同様安い日に買うようにしています。インスタをみれば安い日の情報を知らせてくれるので細かくチェックしています。
あとは水道光熱費の基本的な節約は普段から心がけています。最近はガソリン代節約のために息子のお散歩がてらに歩いていけるスーパーに行って買い物をするようにもしています。
生活費の内訳:兵庫県在住、30歳、子供1人の母子家庭
今年小学生になる息子がいる、30歳女性です。
兵庫県の団地に住んでいます。部屋の間取りは2DKなので、子ども部屋が作れていて、家賃も安くてエレベーターがないという点以外はとても満足しています。
母子家庭歴ですが、書類上の離婚は3年と4ヶ月ほどです。
しかし、子供を出産後3ヶ月で別居になりましたのでほとんど一緒に暮らしていません。
仕事は、介護士をしています。とてもやり甲斐がある仕事に就けて毎日充実しています。
年収と月収、その内訳
給与は施設と訪問介護のパート掛け持ちで手取りは月およそ12万ほど。
養育費は月に3万5000円で、母子手当は月に42000円です。
児童手当は4ヶ月毎に4万円いただいています。
電車通勤が必要であった当時はJRの3割引定期を購入していました。
預貯金
30万です。
貯めようとはしているものの、なかなか貯められていません。
普通預金は手を付けず、月に1万ずつでもつみたてNISAで資産運用をして長期的に貯めることを計画、検討しています。
離婚時、貯金は0でした。
生活費とその内訳
光熱費は月により変動しますが、だいたい1万5000円。
家賃は3月までは34500円、4月からは41000円。
医療費はほとんどかかっていませんし、非課税世帯です。
交通費はだいたいバス定期8820円でしたが、4月から家の近くに転職するため交通費はかからなくなります。
保育園の諸費が月に1480円、小学校からは学童で月2000円と諸費で5000円前後かかる予定です。
食費は仕事で疲れて作れないことも多く、また、息子と喫茶店などでお茶を飲んだりすることで子供との時間を過ごすため、5.6万かかっていると思います。
小学校に入学したら援助が年10000円ほどあるそうです。
衣服は安いお店でワンシーズンで着倒す、といった感じです。
生活費をおさえる工夫
一週間のうちに一日だけでも、物を買わない日を作っています。
衝動買いで後悔しないために、欲しいものは数ヶ月考えてどうしても必要なものの場合に購入するようにしています。
体力に余裕のある日は作り置き料理を作って、それを少しずつ食べるようにしています。
祖父の家庭農園の野菜を分けてもらっています。
子供の美容院は妹の職場で親戚割で安く切ってもらっています。
洗剤などの消耗品は詰替え用を購入しています。
アプリを使用し、割引クーポンがある時にまとめて買い物しています。
生活費の内訳:北海道在住、30歳代、子供2人の母子家庭
北海道在住の30代です。
家族は私、息子(中1)、娘(5歳)です。
約4年前に離婚して、生活を立て直す為に私の母親の借りているアパートでお世話になっている状態です。
私は子供がまだ小さいのでパートで介護をしています。
狭いアパートなので、息子の1人部屋を確保することが出来ずにいます。
今年、車のローンが終わる予定で少し金銭的に余裕が出来るので、この1年で引越し代もろもろを貯めて部屋を借りる予定を立てています。
年収と月収、その内訳
年収は200万以下です。1ヶ月の給料は手取りで約10万程。
養育費はもらってません。
児童手当が4ヶ月に1回(月10000円×2人分)
児童扶養手当が1ヶ月5万程でこれは2ヶ月に1回入ります。
後は夜の空いている時間での副業分が1ヶ月5000円〜1万円あります。
預貯金
結構食費がかかりりので、貯金はほぼ出来ていなく、子供の手当が入ったら、子供の通帳に2万ずついれ、今年から始めた副業分は手を付けずに貯めていこうと思ってます。
必要以外は通帳から下ろさないようにして、引き落としで余った分が溜まっているじょうたいです。
生活費とその内訳
家賃や光熱費は母親が持っているので、直接の支払いはありませんが、
家に1〜2万入れてます。
食費 30000〜50000円
携帯(3台分) 10000円
国保 13000円
車ローン 10000円(偶数月は50000円)
車保険 8000円
生命保険 7000円(3人分)
学資保険 13000円
保育園関係 1500円
交通費 10000円
医療費 5000円
交際費 15000円
娯楽費 5000円
3ヶ月に1回程度 衣服10000円程
保育料、子供の医療費、中学校の給食費などは手続きをして免除になってます。
国民年金も手続きして全額免除。
住民税、所得税は、収入が少ないから非課税です。
車の税金は、うちの子が発達障害で通学の送迎や病院受診に使っているので、免除になってます。
生活費をおさえる工夫
食費が結構かかっているので、割引してあるのを選んだり、1週間に使う金額を決めてまとめ買いをしています。
衣服はシーズンオフの時に1つ大きいサイズを安く買ったりしてます。
西松屋なんかはシーズンオフの服だと300円〜500円だったりするのですごく助かります。
上の子の服はもう大人のサイズなので、しまむらやアベイルなど安いお店で済んだりします。
スウェットみたいな柔らかい服しか着ないので
ここも安く買えるポイントかなぁって思ってます。
上記は母子家庭全体からすればわずかな例ですが、年収や生活費は様々ですね。全国平均の243万円を超える方もいれば、200万円以下の方もいます。生活費は地域によってばらつきは大きいかもしれませんが、皆さんと比較してどうでしょうか?
また共通しているのは、どの家庭でも頑張って生活費を切り詰められていることでしょう。少しの工夫が一年、二年と経つうちに大きな差になるので、ここは参考になりますね。