母子家庭の「お金がない、時間がない、寂しい」はこうして変えよう

母子家庭というと、想像するのはお金がない、子育てと仕事で忙しくて時間がない、孤立している、といったキーワードが浮かんでくるのではないでしょうか?
 
実際はどうなのかというと、その通りでお金はないし、時間もない、時々無性に寂しくなる、という方は確かに多いでしょう。

しかし、ただ嘆いていてもお金が出てくるわけではありません。さらに、子供という小さくて危なっかしいけど、一番大切な人を守りながら生活をしていかなくてはなりません。

一番の解決方法は、すべてを自分で抱え込まないことです。

忙しい毎日を送っていると、どうしても思考が停滞し、自分でできることしかやらなくなってしまいます。もっとこうしたい、ああしたい、と思っても、できない理由を嘆いて悩むばかり、という方は多いのではないでしょうか。

今回は、実体験を基にした解決の手がかりを書いていこうと思います。母子家庭の皆さんの助けになれば幸いです。

目次

母子家庭の生活、お金がないことを子供と話そう

まず悩むのは、周りの子供たちとの比較がでてくると思います。

子供から○○くんはゲームを買ってもらった、〇〇ちゃんが塾に通っているから通いたい等の言葉を聞くことはよくあると思います。

日本では生活のお金に関して子供に隠す風習がありますが、海外ではオープンにし小さな頃から金融教育をしている国もあります。

そこで、子供と一緒にお金について話をしてみませんか?

ここで重要なのは、決して感情的にはならず、楽しくゲーム感覚で、子供と相談するようなイメージで話しをすることです。

「うちは母子家庭でお金がないのだから、わがまま言わないで」とか「生活が苦しいのがわからないの?」などはタブーです。子供は思っているよりずっとナイーブなので、話し方には気をつけましょう。

具体的には、

  • 母親の収入と家賃など変化の無い出費を伝える
  • 光熱費などの節約できる部分を話していく
  • 食費など子供の行動で変わるお金を相談する

という内容です。

子供は母親が大好きで、話をすることも好きです。「相談にのってほしいな」とか「一緒に考えてみよう」などの言葉で、子供との信頼関係をより深くできるのも、メリットになるでしょう。

こういった話を明るくすることによって、子供が自ら電気をこまめに消したり、寝る前にコンセントを抜いたりしてくれるようになり、忘れた時も「昨日は3円損したから今日は忘れない」などと、笑いながら節約できるようになった、という家庭もあります。

お菓子も、大袋を買って自分で何日分と決め実行してくれる、そして計算にも強くなった、そんな話を聞くと、子供に正直に話してみよう、という気持ちになりませんか?

母子家庭でお金がない、子供と一緒に勉強しよう

子供と一緒に勉強するというのは、子供の勉強に付き合うわけではありません。親の勉強です。

母子家庭での生活では、様々な場面で『お金がない』ことが切実にのしかかってきます。 

それは、今の仕事の職種とか働ける時間が限られてくることも原因の1つではないでしょう。しかし自己のスキルアップにより資格や専門知識を持っていくと、同じ仕事でも時給があがったり、責任職に上がったりすることもあります。

また、求人の情報を見ても、資格をもっているだけで視野がひろがります。  

基礎収入を上げていくための勉強となります。母子家庭=働けない=お金がない、という考えを排除しましょう。 

  • 自分の性格を知り、得意分野を探そう
  • 何もできないとあきらめない
  • 問題集を買おう

まず自分の性格をもう一度見つめなおし、得意分野をさがしてみませんか? 

「私は何もしたことがないから」と諦めないで下さい。どんな専門家も、最初は素人から始まっています。そこに母子家庭かどうかは関係ないですよね。誰かにできていることは、自分にもできることと考え、挑戦してみましょう。
  
学生時代や独身時代に得意だったことを伸ばすのもいいですし、今掃除が好きな人は掃除の資格も多々あります。日本掃除検定では5級から受験でき、受験料も7,700円と決して無理な金額ではありません。

料理が好きな人は調理師や食生活アドバイザーなどもおすすめです。調理師などは実務経験2年以上という規程がありますが、パートやアルバイトでも実務経験とみなされるので難しいものではありません。

そして次に肝心なのが資格の選び方勉強方法です。

受講式のものや、講習を受け続けるものはお値段もお時間もかかります。お金がないと無理なものは、母子家庭では厳しいです。そういった資格は1度諦めましょう。野菜ソムリエなどは資格取得に10万円以上かかります。

受講資格についても、大卒以上とか専門学校卒業者、実務経験が必要なこともありますので調べておくことが肝心です。

次に勉強方法ですが、受けたい資格がきまったら、テキストではなく、問題集を購入するのがオススメです。

テキストを頭に叩き込もうとしても、無限かと思う知識量に途中であきらめてしまうことも多いでしょう。

まずは何もわからない状態で過去問に挑戦し、間違えた部分のみネット等で調べて勉強する、それを繰り返すことにより、苦手な所が改善され、大きな出費もなく成績が上がります。

子供の勉強時間にあわせて一緒に自分のスキルアップを目指してみませんか?勉強をしているお母さんに、子供も触発され頑張ってくれるでしょう。

母子家庭でお金がない、周りを頼ろう

母子家庭になる時に「自分が頑張らないと」「子供と私だけの生活だけど負けてたまるか」など色々な思いが皆さんあると思います。

自分を奮起させるため、とはいえ実際に生活してみると色々な場面で不便さがある事も事実です。
 
そんな時、一人で頑張るのではなく、周りを頼りましょう

病気になった時は親に子供を預かってもらった、その時はパート代も減り、給料日前はお金ない生活なので、兄にお金を借りた、近所の方がお野菜を分けてくれたり、職場の方がお下がりをくれたり、隣の老夫婦がお食事に誘ってくれたりしたこともあったなど、近くに助けてくれる人がいるのではないでしょうか。

周りの方の親切をありがたく受け取り、感謝の気持ちを言葉にすることで、子供も素直にありがとうと言えるようになり、大人になった今でも、よく「ありがとう」と言ってくれる、という話も聞きます。

また近隣に親族がいなくても、市などで行っている母子家庭向けのサービスや相談会もたくさんありますので、どんどん頼りましょう。

母子家庭では孤立感も課題の一つですが、それが少しでも解消されれば、お母さんの気持ちも楽になるのではないでしょうか。

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