たくさんある在宅ワークの中でも、高収入が期待できる仕事のひとつがウェブデザイナーでしょう。
ウェブデザイナーの仕事は、主にインターネットのサイトのデザインで、企業などのクライアントからの依頼を受けることで仕事の報酬を得ています。
クライアントの要望に適したデザインをする必要があるので、サイトをデザインするセンスだけでなく、言葉の要望をデザインとしてどのように現すのか、といった表現力が求められます。
そのため、ウェブデザイナーという仕事は誰でも簡単に、というわけにはいきません。ウェブデザイナーとして報酬をもらうには、相当なスキルが必要です。
また、収入をもらえるレベルになるには相当な経験も必要です。全くの未経験者では、満足な結果を出すことは非常に難しい仕事でしょう。そしてそれが高い収入の理由になっているのです。
ではウェブデザイナーさんは、実際にどれくらいの年収があるのでしょうか?
そこで、現役のウェブデザイナーさんに、どんな仕事をしていて、年収はいくらくらいあるのか、話を聞いてみましたので、紹介します。
また今回話を聞いた人の中には、前はウェブデザイナーをしていたけどやめた、という人もいましたので、どうしてやめたのか、その理由なども聞いてみました。
これから在宅ワークでウェブデザイナーの仕事を始めたい、と考えている方の参考になればと思います。
在宅ワークでウェブデザイナーをしている人のプロフィール
まず、今回話を聞いたウェブデザイナーさんの性別、年代です。
性別
年代
女性
男性
男女の割合は半々くらいで、年代は男女とも20代~40代が中心と、特に年代に偏りはありませんでした。
次に年収です。
在宅ワークでウェブデザイナーをしている人の年収
本来は年収が知りたいところでしたが、会社員のように毎月決まった給料をもらえるわけではなく、副業では単発の仕事を請け負うことが多いことから、月収で分類しています。
単純計算で12倍すれば、おおまかですが年収となりますので、参考にして下さい。
全体
一番収入が多いのは、100,000円~となりました。これはほかの在宅ワークと比べるとかなり高く、年収にすれば100万円以上になりますから、ウェブデザイナーの収入はいいというのは本当だと言えるでしょう。
男女別に収入の分布を見てみると
女性の収入
男性の収入
性別に関係なく、どちらも高い収入を得ている人がいることがわかりますね。副業にできるなら、十分な年収になります。
ここで、ウェブデザイナーの仕事を続けている人の収入とやめた人の収入を比較してみます。
まず、ウェブデザイナーの仕事を続けている人とやめた人の割合です。
ウェブデザイナーの仕事を続けている人とやめた人の割合
今回話を聞いた中では、半数以上の人がやめていました。
ウェブデザイナーの仕事を続けている人、やめた人、それぞれの収入はこのようになりました。
ウェブデザイナーの仕事を続けている人の収入
ウェブデザイナーの仕事をやめた人の収入
収入がやめる理由では?と思っていましたが、続けている人もやめた人も収入はほとんど変わりはなく、年収が高くてもやめた人がいたのは意外ですよね。
これは、年収以外に何か理由がありそうです。
最後に、続けている理由とやめた理由です。
ウェブデザイナーを続けている人、やめた人の理由
まず、ウェブデザイナーを続けている人の理由です。
ウェブデザイナーを続けている理由
ウェブデザイナーを続けている人の理由の一番は「高い年収」になりました。これは納得の結果だと思います。「副業にちょうどいい」は、年収もいいし、空き時間にできる、ということでしょう。「楽しい」という人もいて、ウェブデザイナーという仕事自体が趣味の延長なのかもしれません。
次に、ウェブデザイナーをやめた人の理由です。
ウェブデザイナーをやめた理由
ウェブデザイナーをやめた人の理由の一番の理由は、「年収低い」でした。
受ける仕事の内容やレベルによるのだと思われますが、年収の多い人もいる一方で、頑張ったけど少ない人もいる、ということだと思います。
ウェブデザイナーの年収は、やっぱり多かった?
今回、実際にウェブデザイナーの仕事をしている人に話を聞いた結果からは、確かに年収の多い人はいました。しかも少数ではなく、半分の人が高い年収でした。
このことから、ウェブデザイナーというのは、ポテンシャルとして高い年収を狙える仕事と言えるのではないでしょうか。
ただ、経験やデザインのスキル、そしてセンスなど、個人の資質が結果に出てくる仕事なので、それによって高い年収を得ることができる反面、仕事をこなしても年収は少ないことも十分にあるので、在宅ワークとして誰にでもおすすめ、というわけにはいかないですね。
母子家庭の方でも、デザインの経験がある、会社でウェブデザイナーをしていた、というのであれば、挑戦してみる価値はあると思います。
最後に、ウェブデザイナーの仕事を続けている人、やめた人の生の声です。
ウェブデザイナーの仕事を続けている人、やめた人の生の声
今回話を聞いたウェブデザイナーさんの生の声です。続けている人、やめた人に分けてあります。
続けている人の理由
性別 年代 | 仕事の内容と収入 | 続けている理由 |
女性 20代 | デザイン+コーディング1件:5000円 コーディング修正:2000円 | より高い報酬の仕事を受けられるようにするため。 |
女性 30代 | 請け負ったのは10件ほど。不動産の紹介、飲食店、専門学校などののLPのデザインなどを担当。 一件およそ30~50万円ほど。 | 技術職なので、報酬が基本的には高いので続ける価値があると思っている。経験が増えるほど報酬は上がるので、これからも続けて、スキルを上げていきたい。 案件ごとに求められるデザインが異なり、学びが多くて飽きがこない。楽しさを都度感じる。 |
女性 40代 | 金融系LP制作:15件以上/1件あたり約10万円~ 整体サロン Webサイト制作(Wordpress)約30万円 洋菓子店 Webサイト制作(Wordpress)約40万円 楽天ショップ商品ページデザイン制作:3件/1件当たり約3万円 月収 約30万円 | Web制作は積極的に営業していませんが、依頼があれば請け負っています。 |
男性 20代 | 20万円程度です | 今は、フリーランスとして活動していますので満足しています |
男性 30代 | クライアントさんの社内で使うWebシステムのデザイン設計・制作です。同じシステムの仕事もありますが、のべ5件程度です。 ゼロからの立ち上げから、ちょっとした文言の修正まで大小ありますが、5,000~500,000円くらいでしょうか。 | 1番の理由は楽しいからです。Webデザイン・制作の仕事が好きなのでしょう。 また、いいクライアントさんと出会って、継続して取引で来ていることも大きな理由です。今やめたらクライアントさんが困るだろうな、と思うとやめるにやめられません(苦笑)。 |
男性 40代 | 1案件1万円→5案件5万円→月収5万円 | 現在も副業がてら継続しています。 |
やめた人の理由
性別 年代 | 仕事の内容と収入 | やめた理由 |
女性 20代 | 3年間で約200件程請け負いました。仕事の内容としては、美容系のWEBデザインをしていました。報酬額は3年で50万程です。 | 学生時代、スキルアップのためにWEBデザインを始めました。実際にやりがいやクライアントとのやり取り等就業においての能力だけでなくWEBデザインのデザイン力やクリエイティブ力も身につけることができました。しかし就職をきっかけにやめることにしました。 |
女性 30代 | 8件、120万円ほど、月収10万円くらい | webのデザイン・制作だけでは望む生活ができないと考えやめました。初めて間もなかった割に稼げていたとも思っていたので数年続けるべきか悩みましたが、目標額まで伸ばせる自信がありませんでした。 |
女性 40代 | WEBデザイン作成件数、最大40件。時給1200円の派遣のフルタイム勤務。 他、デザイン業務以外含む制作管理、いくつかありますがメインで作成して居たものは5件ほど。すべて別会社になります。それぞれ報酬は時給1400円前後で受けておりました。 最大で月24万くらい、平均で月15万円くらいと思います。 | 体と心を壊したこともあり、自分のペースで作業が調整できるDTPデザイン業務をしたいと思いWEBデザインを仕事にするのを辞めようと考え辞めました。 |
男性 20代 | 1件、30,000円 | 仕事受注の競争率が高く、たとえ案件を獲得したとしても労働単価が低いため労力の無駄だと感じたから。 |
男性 30代 | 2件 月収2万円 | 思った以上に神経を使うものだし目が疲れます。時間がかかる割には収益が上がらないとも思うから |
男性 40代 | Adobe Dreamweaverが主流のころに作成業務をしていました。1から作って当時で10万から100万以内だと聞いてました | 最近では無料で出来るサイトがあり素人でもできるようになって需要がなくなってきたのと、画像などのパーツのみの依頼が多かったので利益がで無くなったみたいで撤退しました。 引き続きそれまでのクライアントからたまに更新の依頼があるていどです。 |
男性 40代 | 請け負った件数は100以上になります。 仕事の内容として多いのは新規HP作成が1番多くて報酬金額はそのHPのページジャンプ数などによって変わりますが、7万前後が多いです | HPを専門で作る人が増えてしまったので単価自体が下がってしまい、あまり仕事として成立をしなくなってしまったのが1番の原因です。また個人でHPを作る人も増えてきたため需要が少なくなったというのも大きな理由です。 |
男性 50代 | 50件程度かと思います。月収はわかりませんが、1仕事あたりの単価は平均で10万円ほどになるかとおもいます。 | 作業のやりなおしの手間が多いことです。仕様が1度で定まることが少なく、根本からのやりなおしの作業に疲れました。 |