日本にはテーマパークと呼ばれる娯楽施設が沢山ありますが、その中でも絶大な人気を誇っているのが東京ディズニーランドでしょう。
毎年何十万にもの観光客が押し寄せ、リピーターも沢山います。夢の国というキャッチフレーズとともに、スリリングなアトラクション、なんと言ってもミッキーやミニーなどのキャラクターに会いに行く、という方は多いでしょう。
でもこの東京ディズニーランド、入場料は半端なく高いですよね。そして何年かおきに値上げ。車で行けば駐車料金は高いし、園内のレストランもどちらかと言えば高め。
それがディズニーランドと言ってしまえばそうなのですが、家族で行こうと思うと出費はかなりのものになってしまいます。
そのため、生活の苦しい母子家庭では、東京ディズニーランドに子供を連れて行くほどの余裕はとてもない、という方は多いでしょう。
実際、母子家庭だからといって、東京ディズニーランドへ行くことをあきらめていませんか?夢の国、東京ディズニーランドに子供を連れて行ってあげたいけど、母子家庭だから金銭面的に厳しい、あきらめざるをえない、と。
でもそんなとき、知ってほしいのが「ひとり親家庭休養ホーム」です。
ここではこのひとり親家庭休養ホームについて、どうして知ってほしいのか、詳しく解説したいと思います。
母子家庭が利用できるディズニーランドの割引、ひとり親家庭休養ホームとは?
「ひとり親家庭休養ホーム」というのは、各市区町村が母子家庭などのひとり親家庭を対象として、指定された施設料金を割引にしてくれる制度です。
正規の料金だと難しい母子家庭でのお出かけもですが、レクリエーションを楽しんでもらいたいということで始まりました。
宿泊補助と日帰りお出かけ補助があり、各市区町村によって取り扱いも異なります。
対象者は、「ひとり親家庭休養ホーム」の制度がある市区町村に住んでいる、ひとり親世帯で、20歳未満の子供を扶養している場合のみです。
また母子家庭だけでなく、父子家庭も対象となります。
対象施設は、各市区町村によって違いますが、東京ディズニーランドも割引の対象になっています。
そのほかには、マクセル アクアパーク品川、キッザニア東京、国営昭和記念公園「レインボープール」、東京ドームシティ、八景山シーパラダイス、横浜アンパンマンこどもミュージアムなど、対象は市区町村によってさまざまです。
母子家庭が利用できるディズニーランドの割引、割引額は?
東京ディズニーランドが割引対象になっている市区町村ですが、東京都でいうと、中央区、新宿区、品川区、世田谷区、渋谷区、杉並区、板橋区などです。
東京ディズニーシーも同様でした。
東京ディズニーランドと東京ディズニーシーの入場料ですが、この記事を書いている時点でワンデーパスポートの場合、一般の入園料は大人8,200円、小人4,900円の合計13,100円となっています。
日帰り施設助成金額は、例えば1人2,000円だとすると、2人で4,000円になります。ということは、差し引き合計9,100円でワンデーパスポートを購入することができます。
4,000円あれば、東京ディズニーランド内でご飯を食べたりお土産を買ったりできるので、母子家庭にとってはとてもありがたい制度ですよね。
東京ディズニーランドや東京ディズニーシーの入園料が割引になることは滅多になく、それゆえ高額です。そのため、周りの友達が毎年東京ディズニーランドへ遊びに行っていても、母子家庭だと同じように毎年連れて行ってあげるのは厳しいですよね。
そんなときに利用できる制度なので、ぜひうまく活用してみてください。
そしてこの割引金額ですが、これも各市区町村によって違い、例えば新宿区は1人2,000円ですが、渋谷区だと2,500円です。
利用方法は各市区町村の福祉事務所にて手続きをし、交付された利用券を提示して割引後の料金を支払い、パスポートを購入します。
東京ディズニーランドは無料になるわけではなく、一定金額の補助なので、自己負担金が発生します。その料金を持参することも忘れないでください。
また、各市区町村の福祉事務所に行けない場合は郵送でも受け付けてくれる市区町村もあるので、ご確認ください。
母子家庭や父子家庭だとなかなか平日に窓口に行くことは大変なので、返信用封筒を同封して利用券を送ってくれるのは助かります。
母子家庭が利用できるディズニーランドの割引、何回でも利用できる?
注意したいのは、ひとり親家庭休養ホームの制度は、年に一度だけしか利用できない市区町村もあることです。
その場合、毎年1回東京ディズニーランドへ行くとすると、20歳未満の子供を扶養している場合が対象なので、もし子供が0歳のときから行くとすると、最大20回行けることになります。
親子で1回4,000円引きだとすると、20年で80,000円も割引になるので、とてもお得ですね。
新宿区の場合は、日帰りのみの場合は年度内に3回利用できるので、年に3回を20年行くと、240,000円もお得になります。
ただし、親だけ、あるいは子供だけではこの割引は利用することができません。必ず親子で行かないといけません。
逆に言えば、子供が大きくなっても親子で東京ディズニーランドへ行けるので、かえっていいかもしれないですね。
宿泊で利用したい場合ですが、こちらも各市区町村によって違います。
新宿区の場合ですが、大人1人1泊7,000円以内、子供(小学生以下)1人1泊5,000円以内の場合が対象です。助成金額は日帰り同様1人2,000円となります。
こちらも、差額の自己負担金は現地で支払いなので、忘れないようにしてください。
母子家庭が利用できるディズニーランドの割引、実施している地域は?
残念ながら、この「ひとり親家庭休養ホーム」制度は、全国的に実施されている制度ではありません。地域で限定されています。
また実施されていたとしても、東京ディズニーランドは割引の対象外にしている市区町村もたくさんあります。
その代わりなのでしょうか、宿泊料に加え、ホテルナ内の夕食や朝食までもが無料になる市区町村もあったりと、自治体によってかなりの違いがあります。
ディズニーランドに限ってみるとメインは東京や大阪となっていますので、限られた地域のみの制度と言えるでしょう。
母子家庭が利用できるディズニーランドの割引、まずは対象の地域か確認を
自分の住んでいる市区町村が「ひとり親家庭休養ホーム」制度の対象になっているのかどうなのか、まずは各市区町村のホームページや窓口で事前に調べてみてください。
母子家庭にとって、お金がかかるお出かけや旅行はなかなか連れて行ってあげられなと悩みがちですが、こういった制度をうまく使って楽しい思い出を作れるといいですね。